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北本市こども課との相談事項について(私的メモ)

北本市こども課との相談事項について(私的メモ)

 NPO法人北本学童保育の会 うさぎっ子クラブ

理事長 新井利民 (2019.1.9)

 本日はお時間とっていただきありがとうございます。相談に際し、メモを作成いたしましたので、説明の上、協議させていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

1.学校の修繕業者が水道を使用していたことに関しまして

  • 過去にも、南学童保育室において水道を、東学童保育室において電気を、それぞれ学校の修繕に来た業者が利用したことがありました。その際には、先方からあらかじめ相談があり、利用料の支払いについても取り決めを行ったうえで使用していただきました。
  • 今後、水道等を利用する際には、上記のような取り決めをしたうえで利用する旨業者に指導してもらうよう、教育委員会に働きかけていただければ幸いです。

 

2.放課後子ども教室との交流事業に関しまして

  • 指定管理業務に入っているものの、これ以上の日程の増加は、通常保育や指導員体制に支障をきたしてしまいます。1回あたり30分から1時間弱、そしてドッチボールやレクリエーションを通じた「交流」事業となっています。子ども同士は普段学校の休み時間などでかかわりあっており、意味のある交流かどうかは不明です。
  • 地域の方々や、中学生・高校生などとの交流を視野に入れるなど、子ども同士の交流にとどまらない形であれば意義や意味も見出せますが、そのように質を高めることを目指すのであれば、計画されている頻度を実行するのはさらに困難が予想されます。
  • どのような成果を得ることをねらいとしているのかが不明瞭となっており、事業の目的と、プログラムについて改めて検討を行ったうえで、来年度以降の事業計画を検討していただきたいと思います。

 

3.父母会連合会の要望書の回答に関しまして

  • 西学童の利用者駐車場の確保に関する要望について、「指定管理者が新たに確保した」との回答がありましたが、あくまでも確保したのは職員用の駐車場であり、保護者の利用は想定されません。事実とことなりますので、ご対応をお願いいたします。

 

4.学童保育室の「畳」に関しまして

  • 西学童などは1年半ほどでイ草がめくりあがり、カスが大量に出てしまう状態です。また、家庭用畳のように、裏返して利用できるものでもないので、修繕の範囲で対応するほかありません。
  • 安価なものであったのか、子どもたちの過ごし方の問題(EX中丸などは人数が多すぎて畳の上は専ら座って過ごす場所にならざるを得ない)なのかは定かではありませんが、いずれにしても短期間で使い物にならなくなってしまいます。
  • 耐用年数2年程度として考え、今後は修繕費としてあらかじめ計上していただくか、どこの保育室も徐々に柔道畳などの耐用年数が長いものに更新していく(修繕費の範囲を超えると思われます)などの措置をお願いしたいと思います。

4.支援単位の分割と大規模学童保育室問題について

  • 中丸学童保育室は、支援単位の分割を来年度からしないといけないと聞いておりますが、その論拠を教えていただければと思います。また、支援単位の分割をどのように行い、どのような業務に区分けをさせるお考えがあるのかも、お聞かせください。

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  • 「支援単位の分割」は、大規模学童保育室問題の解決策・改善策とはならないことはご承知の通りだと思います。保護者アンケートの結果からもわかりますように、中丸学童はやはり人数が多いゆえの保護者からの心配の声が多数あります。また現在、中丸学童保育室の父母会では、この状況をどのように考え、子どもと向き合い、またNPO法人に要望するのか、市に要望するのか、議論やアンケート調査を行うなどをしているようです。
  • 法人としても、「空き教室を分割学童保育室として利用」なのか、「あくまでも一時利用であり分割学童としての利用ではない」のか、どのように進めるべきかはっきりできません。市としてどのように進めるお考えなのかを明確にしていただき、我々への業務遂行の指示・相談とともに、中丸学童の保護者にも説明をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。
  • 理想は新たな「専用施設の建設」であり、中丸学童の父母会では、専用施設の建設を訴える人もいると聞いております。それは「する」のか「しない」のか、しないのであれば次善の策をどのように考えるのか、その次善の策を理解してもらうための説明を行うことが、求められていると思われます。この点は、当法人の業務の範囲や力量をはるかに超えた問題ですので、ご対応願います。
  • この問題に「今」取り組まねばならないのは、今後同様のことが、西学童、南学童をはじめ、他の学童でも利用者の不満として起こってくることが想定されるためでもあります。アンケート結果における満足度の低下は他の要因もありますが、大規模化・手狭な環境による保育の質の低下による要因も多いとみており、今後さらに満足度が低下することが想定されます。
  • 因果関係の同定はできませんが、児童の健康被害(頭痛を訴えるなど)、職員の健康被害突発性難聴・鬱による退職)、放課後生活の保育室間格差(オヤツになかなかありつけない、リーダーシップが育たない、落ち着いて宿題ができない、児童間・児童と指導員間のコミュニケーションがあまりとれない等)も発生しています。問題が大きく顕在化する前に、大きな事故などが発生するまえに、他の学童保育室へ広がる前に、何とか対応したいと考えておりますので、ご助力をお願いいたします。

 

5.指定管理の更新・見積作成などに向けた定期協議のお願い

  • 再来年度の指定管理更新にあたっても、当法人が指定管理者として事業を継続できるよう、努力してまいる所存です。その際に、現場を預かる我々としては、これまでお示ししたような、微細なことから大きなことまで十分すり合わせをしたうえで、単なる指定管理料の金額の問題だけではないことも合意を図りながら、更新に向かいたいと考えております。
  • もちろん、すべてを予定調和で行うのは、指定管理者制度の趣旨と異なるとは思いますが、放課後の子どもの安全と質の高い生活の支援をするのが学童保育事業であると考えていますので、これまで北本の学童保育が培ってきた良い部分をさらに伸ばし、課題を改善できるような運営が可能となるように、ぜひご助力いただきたいと思っております。

 ~どうぞよろしくお願いいたします~